こくごな生活

国語や法律のソフトな考察を中心とした日常雑記録

現代文 特に説明文に出てくる難しい言葉が分からない人は「言葉」へのアンテナ感度を磨くべき

こんにちは、ご訪問ありがとうございます。

 

今回は、現代文の語彙についての話です。

 

国語が嫌いな人の原因の一つに

説明文の難しい言葉がウザい!

というものがあります。

 

そう、みんな小説みたいな「柔らかい」文章を読むのは割と抵抗がないんですよ。

しかし、いわゆる説明文みたいな「カタい」文章が好きという人は、まあ滅多にいません。僕も子供のころ好きだったかといわれると、そうでもない。せいぜい「読むのが苦痛でない」という程度。

 

説明文を「カタく」思わせているのが、そこで使われている抽象的な言葉。

「捨象」

弁証法

トートロジー」 

などなど、若者が日常会話ではまず使わない言葉がわんさか出てきます。

この言葉が織りなす「世界観」に拒絶反応を示すと、いっきに国語の世界への愛着がなくなりますね。

 

こういうカタい文章は、たとえば日ごろの学校の授業で扱った説明文を理解していく過程で少しずつ慣れていくものです。まず日頃の授業で「説明文を理解する」という経験を積んで、説明文への拒絶反応が起こることを防いでください。

 

しかしそれだけだと不安だ、もっと説明文に出てくる難しい言葉が分かるようになりたい、という人もいるでしょうから、今回はちょっとその方法についてみていきましょう。

 

1 難しい言葉の知識を詰め込む前に

まず前提として述べておきますが、本文に出てくる言葉がすべて分かるようになるまで言葉の知識を詰め込もうというのは無謀です。そんなことは僕だってできません。

 

むしろ本文で分からない言葉が出てくるのは当たり前のことです

大事なのは分からない言葉が出てきた時は、本文の言い換え表現や具体例を駆使してその言葉の意味を推測する力を付ける必要があります。英語の長文読解でも同じですね。

 

本文の言い換え表現などを使って言葉の意味を推測するためは、文章の構造を把握する必要がありますので、結局のところ読解力が試されているわけです。

つまり、説明文が読めるようになるためには読解力を鍛えることが大前提であり、難しい言葉の知識を詰め込めば大丈夫ということではないんですね。逆にいうと、ちょっと分からない言葉が出てきたくらいでガタガタになるような人は、語彙力より読解力を鍛えた方がいいです

 

ちなみに文章の構造と難解な言葉との関係については、別記事でも取り上げてます。

 

bigwestern.hatenablog.com

 

 

2 語彙力を高めるための本の利用

とはいえ、あまりにも分からない言葉だらけの文章では、読解力を駆使して意味を理解しようとしても「謎解き」みたいになってしまって時間がかかりすぎてしまいます。第一そんな文章は読んでいて面白くないですね。

 

そこで、読解力と同時並行的に、語彙力を上げていく必要もあるわけです。

語彙力を上げるためには、受験で使われる説明文に使われる言葉を整理した本が一冊あると便利でしょう。例えばこんな本があります。

 

現代文キーワード読解[改訂版]

現代文キーワード読解[改訂版]

 

 

 ただ注意しなくてはいけないのは、こういう本の使い方です。

闇雲に頭からゴリゴリ読んで言葉を覚えようとしても、まずうまくいきません。英単語帳を丸暗記しようとして同じように読んで挫折した人、いるんじゃないですかね。

 

言葉というのは、日常生活の中で理解した方が圧倒的に定着率が高いです

説明文でいうなら、学校の授業で勉強した文章や、過去問を解いたときに出会った文章に登場した言葉から理解した方が絶対に効率的。その言葉がどんな風に使われているのかイメージがもてますからね。これは英単語でも同じです。

 

上記のような言葉をまとめた本は、今自分が覚えようとしている言葉が、受験で必要なレベルの範囲内であるかをチェックするために使うもの

日頃の読解で知らない言葉が出てきたら、ちょっとこういう本を開いてみましょう。もし掲載されているようなら、その言葉は「受験のプロが教養として必要と判断している言葉」なわけですから、その場で覚えます。もし掲載されていないなら特にその必要はないということ。

このように、覚える対象を定めて、受験生が言葉の海に溺れないようにするためにこういう教材があるということを理解しておきましょう

 

もちろん言葉の意味に興味を持って楽しくこういう本が読めるならそれに越したことはありませんが、国語の点数を伸ばさんがために苦行のように丸暗記するのはお勧めしません。

 

3 日ごろから言葉へのアンテナ感度を磨く

上記のような本の知識を暗記するより重要なのは、日ごろの言葉への接し方です。

つまりタイトルにあるように、言葉へのアンテナ感度を磨くということ。これを日常的にするかどうかで語彙力及び漢字力は飛躍的に伸びます。

 

・説明文が出て分からない言葉が出てきたとき、こまめに調べようと思う

・熟語が出てきたらなぜこんな漢字が使われているのか疑問に思う

 

こういう姿勢を日ごろから持っていれば、語彙に関して特別な勉強なんていらないんです。逆にそういう態度をもってない人間が、付け焼刃で現代文キーワード辞典みたいなものを詰め込んでも苦痛なだけ。

 

言葉へのアンテナを磨くといっても、別に大げさなことじゃないんですよ。

例えば平成30年度のセンター試験で出題された漢字の問題で、「雪辱」という熟語が登場しました。その時に「なんで『雪』という字が使われているの?」と、ちょっと興味を持ってほしいということなんです。

 

ちなみに、同年のセンター試験の漢文においては、「知」の意味がきかれていますが、これだって「知行国」とか「知事」という言葉で、なぜ「知」という字が使われているのかを疑問に思ったことがある人の方が解きやすかったんじゃないですかね。

 

そういう疑問を解消する積み重ねが漢字力を生み、漢字力がつくと熟語力がつき、熟語力がつくと語彙力も増えるわけです。

もちろん様々な説明文にふれて、抽象的な文章の中でその言葉がどういう風に使われているのかイメージをつかむことも必要。

 

前者は言葉のレベル、後者は文章のレベルのはなしです。

このように、文章と言葉の両方を大事にしなくては、国語力はつかないという当たり前のことが結局は大事なんですね。

 

それでは、また。