こくごな生活

国語や法律のソフトな考察を中心とした日常雑記録

国語の長文読解の選択肢問題は「正しいものを選ぶ」のではなく 「間違いをそぎ落としていく」べき

こんにちは、ご訪問ありがとうございます。

 

さて、センター試験をはじめとする入試のシーズンが近づいてきました。

そこで今回は、少し受験テクニック的なものについて扱っていこうと思います。

具体的には、タイトルにあるように「長文読解の選択肢の選び方」を述べていきます。

 

一応、国語の長文読解を念頭に置いていますが、各種試験の選択肢問題の思考パターンとして応用がきくと思うので、参考にしてみてください。

 

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1 同じ学力でも選択肢の選び方だけで点数は大きく変わる

まずはじめに、選択肢の選び方の重要性について少々述べておきます。

 

長文読解のとき、

「普段使っている日本語だし、何となく正しいものを選べば、なんとかなるだろう」

なんて思っていませんか?

とにかく国語は、この「なんとなく」とか「なんとかなる」が通用する気がしてしまうんですよね。

 

しかし、選択肢問題は一定のテクニックが要求される実技試験の面があります。

この意識を子供のうちからもって勉強をしておくと、大きくなってから公務員試験や資格試験を受けるときに大いに役に立ちます。実際、僕も国語の選択肢問題で鍛えた力が司法試験の短答式試験で役に立ちましたからね。

 

選択肢問題は

① 問題文を正しく読む ⇒ 選択肢吟味の「根拠」を手に入れる力

② 選択肢を選ぶ ⇒ その「根拠」をつかって正解にたどり着く力

という2つの力が必要です。どちらが欠けてもいけません。せっかく問題文を正しく読めても「なんとなく」選択肢を選んでしまうと、せっかくの読解力も宝の持ち腐れになってしまうわけです。

 

読解力を上げる方法は、おいおい他の記事で述べていくことにして、今回は②のテーマについてみていきましょう。受験直前期でもちょっとチェックするだけで解答の意識が変わると思いますよ。

 

2 必ず消去法で解くこと

 

巷ではよく言われていることです。

選択肢問題では、必ず消去法で解いてください

 

このメッセージ自体は珍しくもなんともないんですが、(私の子供時代を含めて)一般的な生徒は、まだまだこの「間違いを消去する」という意識が甘い。

よく答え合わせのとき正解を見て、「あ~、確かにこっちの肢の方がよかったな~。何でこんな肢を選んじゃったんだろう?」と思うことありませんか?これはまだ「何となく」正しいものを選んでいる、という意識が抜けていないのです。

 

3 消去法が良い理由

消去法の意識が甘い原因として、消去法の良さが分かっていないことが考えられます。

では、なぜ選択肢問題を解くときには消去法がいいのでしょうか?

 

① すべての肢を検討できる

消去法は、選択肢の間違いをそぎ落としていって、最後に残ったものを正解にするという方法です。つまりすべての選択肢を検討することが前提の解法なんですね。

 

このすべての選択肢を検討するというのは、極めて重要な「作法」です。

なぜなら、正しい選択肢というのは、他の選択肢との比較で相対的に決まるものだからです。

 

僕自身、国語の問題を作ることがありますが、選択肢を作るとき、明らかに間違いの選択肢ばかりにはしませんよ。問題が簡単になりすぎますからね。むしろ一見正しそうな選択肢を作ることに腐心します

 

問題を解く側は、その一見正しそうな選択肢の中から一番正しいものを天秤にかけて選び取ってほしいんです。この天秤に書ける作業は、すべての選択肢を検討してはじめてできる作業です。すべての肢との関係で正解が決まるから「相対的」というわけ。

 

この考えは、実は問題文の表現に現れています。

参考までに平成27年度のセンター試験の問題文をみてみると・・

 

「その理由として最も適当なものを、次の①~⑤の中から一つ選べ。」

(傍線は当ブログによる)

 

つまり、適当そうなものは他の選択肢にもあるけど、その中から「最も」いいものを選びなさいよ、ということなんです。消去法を使わないと、「最も」いいものを選び取る前に、適当そうなものを選んで失敗してしまうから気をつけなさいよ、というメッセージが込められているんですね。

 

② 具体的・客観的な根拠で解答できる

消去法を使うと、間違いの根拠を探す必要があります。実はこれが重要。

 

間違いの根拠は、正しい根拠よりも具体的・客観的に検討しやすいんです。

 

正しいものを選ぼうとすると、「問題文にそれっぽいことが書いてある」とか「何となく正しそう」といった具合に、根拠が抽象的・主観的になりやすいです。

しかし、間違いの根拠は、問題文と選択肢の「ずれ」を探すという作業を伴いますから、具体的・客観的になりやすいんですね。

 

ちなみに、「問題文にそれっぽいことが書いてある」というのは、作問者が間違いの選択肢を作るときの思考です。正解を探す立場の解答者が、そんな思考をしてはいけませんよ。

 

4 さいごに

以上、選択肢問題の解法について一般的な「作法」を述べてみました。

一般的な話題なので、抽象的でピンと来ない人もいるかもしれませんが、機会を見て具体的な問題で今回話した内容を実践してみたいと思います。

 

とにかく選択肢問題の解法イメージとしては、タイトルにあるように「間違いをそぎ落とし」て、正解の肢を掘り起こしていくことが大事であることは、改めて強調しておきます。