こくごな生活

国語や法律のソフトな考察を中心とした日常雑記録

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作文・記述問題で中学生が間違えやすい漢字10選

私は職業柄、関東地方を中心に、年間1万通以上の中学生の作文を読んでいます。

この数字は、全国の国語の先生の中でもまあまあ多い方ではないかと、我ながら思っています(笑)。まあ、その分私自身が授業を行う機会はめっきり減りましたが。

 

今回は、そんな作文採点を通して、「中学生が間違えやすい」と感じた漢字を紹介します。この中には大の大人でも間違えるものも少なくないので、今後のためにも確認しておくことをお勧めします。

 

1.「友達」

「達」の字の間違いが多いです。「羊」の部分の横棒を3本ではなく2本にしてしまう人が非常に多い。おそらく、「幸せ」という言葉があるので混同してしまうのでしょう。2本か3本かで迷ったときは、私の場合、「達(ダチ)は多い方がいい」から3本、と覚えるようにしています。

 

2.「拾う」「捨てる」

どっちがどっちだかわからなくなるようですね。覚え方としては、まず「拾う」から覚えてしまいましょう。ものを拾うときにはものを自分の体に近づけますよね。ここから「合」わせるという字を連想するのです。一方、「捨てる」については、「舎」というのが「シャ」と読みますので、「取捨選択」という言葉から連想できるのではないでしょうか。

 

3.「貧」と「貪」

「貧(まず)しい」と書こうとして、「貪」の字を書いてしまう間違いが目立ちます。「貪」は「貪(むさぼ)る=飽きることなく欲しがる」という字ですから、意味が違いますよね。覚え方としては、「『貧』乏人は『貝』を『分』ける」というのはどうでしょう。私の中では割と役に立っています(笑)。

ちなみに、「どん欲」の場合には、「貪」の字を使いますので、逆に「貧」という字を使わないようにしましょう。

 

4.「環境」

環境問題がテーマのときよく書く機会があると思います。「環」を「還」としたり、作りの部分の横棒が一本抜けていたりするミスが多いです。「環」とは「周りを取り囲む」という意味の他に、「天子が諸侯を封ずるときに賜る瑞玉(ずいぎよく)の一種」という意味があるようです(世界大百科事典より)。そこから「王」という字が編になったのかもしれませんね。

 

5.「伐採」

「伐」の「ノ」の部分が抜けていることがあります。しかしそれ以上に圧倒的に間違えるのが「採」の字。「栽」や「裁」と間違えるんですね。

伐採とは木を切って手に入れることです。「伐」は刃物で切るという意味があり、「採」は手に入れるという意味。「採取」という言葉から連想できますよね。これに対して、「栽」は植物を植えるという意味があります。「栽培」という言葉から分かると思います。「裁」は布などを切ること。文字に「衣」という字が入っていることからわかると思います。「栽」や「裁」という字では、「手に入れる」の部分が表せませんので、誤りということになります。

 

6.「僕」

特に男子は書くことが多いので要注意です。「撲」と書いたり、右側の部分を「美」と書いてしまうことがあります。覚え方としては、「ぼく」は「人」を表すから人偏をつかうと考えておけばいいでしょう。ちなみに「僕」という字は、もともと男の召使という意味があります。「下僕」などという言葉がありますからね。そんな言葉に「美」というプラスの字が使われるわけない、と理解すると間違えにくくなるかもしれません。

 

7.「無駄」

「駄」の字をよく間違える傾向にあります。「太」の部分を「犬」と勘違いするんですね。「駄」という字は、もともと「(乗馬には使えない)荷物運びのための馬」という意味があります。ずんぐりむっくりして役に立ちそうもないというイメージから「太」という字が連想できるのではないでしょうか。

 

8.「貸す」と「借りる」

「貸す」はものを渡す側、「借りる」はものを受ける側です。まずこの区別をしっかりしておきましょう。前者の例は「賃貸」でしょうか。お金と引き換えにものをわたす側からの表現なので「貸」という字が使われます。後者の例が「借金」。お金を受け取る側からの表現なので「借」という字になるわけです。

 

9.「暖」

環境問題をテーマにした作文で、「地球温暖化」と書こうとしてこの字を間違えるケースが多いです。編を「目」にしてしまうケースが非常に多いですね。「暖」はその名のとおり、お日様が出てポカポカしている状況を表します。意味から考えると「目」の字を使うのはおかしいとわかるはずです。

逆に、「瞬」の字のときに「日」の字を使ってしまう人が多いですね。「瞬(まばた)き」という字からもわかるように「瞬」は目の動きをもともと表していますので、これも「日」だとおかしいとわかります。

 

10.「存在」

「存」と「在」を逆にしてしまう人が多いです。形が似ているからかもしれません。

両者を理屈で区別して覚えるのはなかなか難しいのですが、「存」は同じ読みで「孫」があり、これも「子」の字が使われていますので、そこから覚えるというのも手でしょう。「在」は、「在任」「在中」など他の熟語をイメージすれば、「存」の字に違和感を覚えるはずです。

 

採点中に印象に残ったものをとりあえず10つ挙げてみましたが、他にも間違えやすい漢字は沢山ありますので、機会を見てこのブログでも見ていきたいと思います。

 

ちなみに間違えやすい漢字を克服するための勉強法についてもまとめた記事がありますので、よろしければ参考にしてください。

 

bigwestern.hatenablog.com

 

 

 

 

 

 

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