こくごな生活

国語や法律のソフトな考察を中心とした日常雑記録

「これでよろしかったでしょうか?」は本当に誤りなの? バイト敬語を国語講師が検証する

こんにちは。 今回は、いわゆるバイト敬語について思ったことを書きます。 バイト敬語は、社会人として成熟していない言動の代表例として、直すように注意されることが多いですね。もちろん僕もいい歳なので、使わないように心掛けています。 しかしなぜバイ…

国語講師の考える読書用BGMの効能

こんにちは。 みなさんは本を読むとき、何か音楽を流すことありますか? 僕は、余計な音が入ると本の世界に入っていけなくなるような気がするので、基本的にそんな習慣はありません。 その昔、古畑任三郎のテーマソングをききながら数学の難問を解こうとして…

「ら抜き言葉」の区別が分からない?その正しさの検証を含め徹底解説しましょう!

こんにちは。 夏休みに入り、そろそろ高校受験の作文添削の仕事が多くなってきました。 僕は様々な都道府県で開催されている模擬試験の添削をしているのですが、今回担当した模擬試験は結構採点基準が厳しいです。 とくに印象的な採点項目が ら抜き言葉は必…

虚無感に包まれた自分を慰撫してくれる隠れた名作 ~玉置浩二「ニセモノ」~

こんにちは。 今回は玉置浩二(敬称略、以下同じ)のマイナーな作品を紹介します。 ニセモノ アーティスト: 玉置 浩二 出版社/メーカー: Sony Music Direct(Japan)Inc. 発売日: 2018/08/15 メディア: MP3 ダウンロード この商品を含むブログを見る ニセモノ …

国語講師経験者が教える古文単語の覚え方~丸暗記しても役に立たない! 言葉の「根っこ」を掴むこと~

こんにちは。 今回は古典の話です。 国語を教えていると、古典が嫌いという人を多くみかけます。僕は高校時代から古典が嫌いではなかったのですが、嫌いな人との違いって何なんだろう、と考えたことがあります。 その答えは様々でしょうが、僕なりの答えとし…

その宛先じゃ郵便局でカードが受け取れないかも!?~本人限定郵便物の宛先記載の注意点~

こんにちは。 クレジットカードなどを作成する際に、完成したカードを郵送してもらうことがありますね。その際に、どんな形態で郵送してもらうかを気にしているでしょうか。 もしも郵送形態が本人限定郵便のときは、気を付けましょう。 ちなみに本人限定郵便…

「田園」しか知らない玉置浩二初心者には 「しあわせのランプ」をお勧めしたい

こんにちは。 今回は僕の好きなアーティスト玉置浩二(以下、敬称略)の作品の中で、特に好きな曲について紹介します。 玉置浩二といえば、山下達郎に「日本で最も過小評価されているアーティスト」と言わしめた男。今回の曲は、その玉置の作品の中で、僕が…

国語学者斉藤孝先生の本から考えるブログ文章の表現方法~生きた語彙力はネット社会でこそ必要だ~

こんにちは。 僕は国語のことを取り扱うブログを書いていますので、国語教育系の本を読むことが多いのですが、そこで感じたのは、国語教育者の「国語」に対する考え方は本当に人それぞれということ。 中には、古典文学を重視して、現代人の言葉の乱れやら読…

多摩センターが故郷の団塊ジュニアがこの本を読むとたまらなく切なくなる ~重松清「トワイライト」~

こんにちは。 今回は、こんな小説について書いてみます。 トワイライト (文春文庫) 作者: 重松清 出版社/メーカー: 文藝春秋 発売日: 2005/12/06 メディア: 文庫 クリック: 10回 この商品を含むブログ (79件) を見る 重松清の小説 トワイライト もう10年以…

「ググれカス」って簡単に言うな!~ググる力と国語力について~

こんにちは。 今回は「ググれカス」ということばについて書きます。 一昔前に流行ったネットスラングですが、未だに根強く愛用者がいる言葉のようです。 情報取得が容易になった今日、ちょっと調べればわかることでも、いちいち他人をあてにするような者はう…

市販のカレーを食べると胃もたれをする胃弱な人は 自分でインドカレーを作ってみよう

こんにちは。 今日は、胃弱な僕が作ったインドカレーについて少々書きます。 一般に市販のカレーは、ルゥの形にするために大量の脂や添加物を使っていることが多いので、胃弱の僕はよく胃もたれをおこします。 それなら自分の手でヘルシーなインドカレーを作…

自己中心的利他な生き方を完成させた玉置浩二~志田歩「玉置浩二☆幸せになるために生まれてきたんだから」の読後~

こんにちは。 今回は、私の好きなアーティスト玉置浩二(敬称略、以下同じ)についてです。 高い歌唱力と作曲能力から、数々のアーティストから「天才」と慕われており、いまや西本智実とともにオーケストラ編成のコンサートを行うなど、まさに日本を代表す…

ツーブロック禁止の校則について その違法性を戯れに法的考察してみる

こんにちは。 先日、美容院に散髪に行ってきたんですが、担当の人と校則の話題になりました。 「ウチの子が通っている学校、校則でツーブロック禁止なんですよ~。何故なんでしょうね。」 ツーブロック?確かに最近の男子は襟足を短く刈り上げている子が多い…

作文問題で白紙答案を防止するにはどうすればいい?書けない理由から考えよう

こんにちは。 中学生の作文添削と日常的にやっていると、本当に様々な答案を目にします。 ・縦書きの作文用紙なのに横書きで書く答案 ・本文の政治思想に納得できなかったのか、「サヨクの文章に興味はありません!」とブチ切れたコメントを一言書いただけの…

作文添削者がわかりやすい文章の書き方を考える~一文が長いのは なぜいけないのか~

こんにちは。 今回はわかりやすい文章の書き方についてです。 「文章の書き方」というテーマを偉そうに書くと、自分の文章へのブーメランになる危険があるので気がひけます。しかしこういう記事は自分への戒めにもなるので、あえてここで記しておきましょう…

作文採点者が考える文章に若者言葉を使うべきではない理由

こんにちは。 今回は、作文問題などの公式の文章で若者言葉を使うのがなぜいけないかについて述べてみます。 若者言葉はラフな表現が多く、そもそも硬い文章と雰囲気が合わないので、感覚的に使ってはまずいというところまでは分かります。 しかし国語を教え…

ブラック校則について裁判例の考え方をヒントに考察してみる

こんにちは。 最近、Twitterなどを中心に「おかしな」校則について話題になることが多いです。いわゆるブラック校則の問題ですね。もちろんこういう校則については昔から話題になっているのですが、SNSの普及により全国の校則を知る機会が増えることで話題に…

小説の読解問題に「正解」があるのはおかしい?

こんにちは。 今回は小説の読解問題についてです。 読解問題の解説をしているとタイトルのようなことを質問されることがあります。 つまり「国語の文章は、読み手によってどのようにも受け取ることができる。だから『もっとも適切な選択肢』を選ばせようとす…

国語の長文読解問題・作文演習は不要なのか?~水島醉氏の3つのルールと方法に思う~

こんにちは。 今回は長文読解問題演習のあり方についてのおはなしです。 以前僕は、読書をしたからといって必ずしも読解力がつくわけではない、むしろ長文読解問題の演習が有益という持論を展開しました。 bigwestern.hatenablog.com この件に関して、先日あ…

「学校の勉強なんてくだらないことやってていいの?」と思ってしまった人へ

こんにちは。 今回は、学校の勉強に関する本質論みたいな話です。 「なぜ学校で勉強しなくてはならないか」 このテーマだけで立派な教育者により執筆された本が何冊も出ていますし、今更僕なんかが論じることでもないのかもしれませんが、こんな切り口の説明…

東京都立高校入試 作文問題における「筆者の主張」の捉え方

こんにちは。 僕は普段、中学生の作文を採点することが多いのですが、そのときによく感じるのが 筆者の主張が捉えられている作文が非常に少ない ということです。 東京都立高校の入試でも、筆者の主張が捉えられているかどうかは非常に重要なポイントです。…

郵便局の窓口で郵便物を出すときに 列に並ぶことの是非について

こんにちは。 前回の「ほか弁屋」の列についての記事の続行のような話です。 bigwestern.hatenablog.com 列で並ぶ・並ばないの問題が起こりやすいのは、郵便局でもあります。 僕は以前、郵便局でバイトをしていたので、この問題をもろに体験したことがありま…

ほか弁屋で列に並ばなくていい場合がある件について考える

こんにちは。 今回は、ちょっと日常ネタについて書きます。 僕の職場の近くに「ほか弁」があるので、昼食時にはよく利用します。 学生やサラリーマンが多い街なので、レジカウンターの前には結構な列ができるのですが、そこでちょっと気になることがあるんで…

長文読解等の勉強では参考書のマニュアルの「信者」になってはいけない

こんにちは。 今回は参考書の「マニュアル」の使い方についてです。 僕の受験時代もそうでしたけど、勉強しているとマニュアルというまとまった形で解答方法を伝授してくれると、受験生は安心しますよね。 しかし、このマニュアルというのはクセモノです。 …

「何で法律やっている人って犯人に甘いの?」と思ってしまう理由

こんにちは。 僕は法学部出身で法律系の仕事の経験も少しあるので、一般の人よりは法律家の考えに接する機会が多いです。 法律といえば、一般人にとって興味を持ちやすいのは刑事事件ですかね。ワイドショーとかでも犯罪報道は毎日のようにやってますから。 …

平成30年度東京都立高校入試作文問題の解説

こんにちは。 最近、東京都立高校作文入試問題に関する記事のアクセスが伸びています。 高校入試受験関係者のみなさんが、年明けになったということで、作文問題に関心を高めていることの表れかもしれません。 そんなわけで最近検討をサボっていた東京都の作…

死刑廃止論者が大嫌いだった自分が 森達也の本に共感し始めている件

こんにちは。 以前の記事でちょっとだけ触れたことがありますが、僕は司法試験受験生でした。 こういうと人権派弁護士を目指すどちらかというとヒダリよりの思想を持った学生だったというイメージがあるかもしれませんが、事実は逆。少なくとも刑事事件につ…

勉強を教える人間は どこまで高学歴であるべきか?

こんにちは、今回は学習一般のテーマでいきます。 国語関連の記事を書いていると、他の教育関連ブログを拝見することも少なくありません。そんなとき「現役東大合格者が明かす~勉強法」とか「センター試験で○○点取った受験生が明かす~」みたいなタイトルが…

平成30年度センター試験・国語第2問の問題文を講義風解説

こんにちは。 前回、平成30年度センター試験・国語第1問の解説をしていきましたので、引き続き第2問の問題文を見ていきましょう。 bigwestern.hatenablog.com 第2問は小説ですね。 出典は井上荒野の「キュウリいろいろ」 文庫本「キャベツ炒めに捧ぐ」に掲載…

堀江貴文氏のセリフ「東大は行くことではなく合格することに意味がある」の捉え方

ご訪問ありがとうございます。 さて、今年度のセンター試験が終わりましたね。 今年のセンター試験といえば、あの堀江貴文氏と若手芸人が揃って東大を目指していることで、一部で話題になってます。「ドラゴン桜」の堀江バージョンという感じの企画でしょう…

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