こくごな生活

国語講師だったひとのつぶやき集

訪問業者には気を付けよう~恥を忍んでヤクザ業者に夜中の1時まで居座られてしまった話をします~(その1)

こんにちは。

 

今回は1週間ほど前に悪徳業者に絡まれたお話です。

後味の悪い出来事なので、正直いうとブログなんかに書かずにこのまま忘れてしまおうとも思ったのですが、やはり僕にもブロガーっぽい心がどこかに残っているようです。とりあえず起こったことを形にして、(一部の人でも)情報を共有できた方が前向きな行動になるのではないかと思い、こうしてキーボードを叩いています。

 

いわゆる訪問業者だの悪徳商法だのという話は、僕にとっては知識で知っている程度で、所詮他人事でした。

僕は単身暮らしなんですが、若い女性じゃあるまいし、泥棒さえ気を付けていれば、それ以上に防犯を云々をするのは大げさかな、と思っていましたし。

 

・・・甘かったですね。

大の男でも僕のような柔弱な人間の場合、相手から密室の中で凄まれたらひとたまりもないことが身にしみてわかりました。何より僕の日頃の意識が甘かった。

今回の記事を通して、防犯の意識を共有できれば幸いです。

 

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土曜の昼下がり、僕は家事の合間にブログの執筆なんかをしていました。

日頃の疲れをいやす休日の昼頃、完全に気が緩み切っている時間帯です。

 

ちょっと家事もひと段落して、ブログ関連の記事を読んでいると、インターホンが鳴りました。大体13時30分ごろでしょう。

 

「また、聖書の案内かNHKの集金かなんかだろう。」

 

この時間に来る人間は大体想像がついていました。

特にNHKについては、家に受信機がないにもかかわらず、集金の人が受信料をとろうとするので、以前に何度か言い合いになっています。

 

「めんどくさいな・・。疑われるくらいならこの際、家の中を見てもらった方がいいんじゃないか?」

 

完全にNHK関係の話だと決めうっていた僕は、インターホンで用件も聞かないままドアを開けてしまいます。これが今回の最大のあやまちでした

 

そこに立っていたのは20代くらいの男。

工務店の作業服のような服装で、がっちりした体形です。

 

「すみませ~ん、住宅のことでちょっと・・」

 

??

 

「どんな用件ですか?」

 

「今、それを説明します。ちょっと書くところをお借りしますよ。」

 

玄関にグッと入り込まれてしまいました

今となっては、自分が巌としてドアの前で立ちふさがっていればよかった。絶対にドア内に入り込まれてはいけなかったのです。

しかしその時の僕は、

・意図しない展開により少しひるんでいたこと

・「断れば帰ってくれるだろう」という甘い認識があったこと

によって、その男と2人だけの密室空間を作ってしまうという大失態をしてしまいました

 

「・・用件は何ですか?」

 

「住む家のスタイルについて真剣に話し合おうというテーマで伺ったものです。こちら賃貸アパートのようですが、ご主人、ご職業は何ですか?」

 

「いやいや、いきなり入ってきた人に言うことじゃないでしょ。住宅のことなんか興味ないですから、お引き取りください。」

 

「まだ用件は終わっていません。話も聞かないで帰れとはなんですか!」

「用件って、住宅のことでしょ?」

「それをこれから説明するんですよ。」

「用件は普通、手短にはなすものですよね。」

こんな感じで、ちょっと口論みたいになってきます。

 

・・話し方こそ辛うじて敬語ですが、相手の眼が座っています。

「これは、まともじゃない」

僕は、ここから非常事態モードの精神状態になりました。

 

この男は、僕が玄関先でとった邪険な態度が気にくわなかったらしく、僕の社会人としての作法やら誠実さなどを執拗に攻撃してきます。しまいには

・そのように人を信じられなくなった経緯を教えてくれ

・私の何が不審なんだ

と訳の分からない質問をして、僕がいったことを持参してきたレポート用紙にメモを取っていきます。

 

僕も情けないことに結果的に話につきあってしまった形になりました。なまじ説得してやろうと真面目に話したのがよくなかったようです。しかし意図に反し、話がどんどん脱線していくので埒があきません。もうすでに訪問から約2時間経過。

 

「こんなことを話しているうちに終わる要件なんですよ。」

 

「確かに全く関係ない話で時間をとられるくらいなら、本題のことを話した方がマシかもしれない。そしてはっきり断ればいい。」そう思った僕は、半ばやけ気味になって相手の要件をききなおすことにしました。

 

用件を聞くと、大体内容な以下のとおり。

・自分は不動産関係の仕事をしている(無論、会社名も名乗らなければ名刺もない)

・訪問先でその人に最適な住宅のスタイルを提案するための相談を行っている

・ついては充実した相談をするための資料作成をするので個人情報を教えてくれ

 

怪しさ1000%

絶対に乗っちゃだめだ。

 

僕はありとあらゆる理由を付けて、

・自分には興味のないテーマであること

・見ず知らずの(しかも肩書もわからない)人に個人情報を教えるつもりはないこと

を話しました。

 

これに対して、相手方の反論

・住む場所に興味がない人間なんているはずがない

・自分たちが信用できないなら信頼関係ができるまでここで話し合おう

 

わかりますかね・・もう、言ってることが無茶苦茶なんです。

こちらが説明していることに、相手が頓珍漢に答えるものだから文字通り話にならない。次第に僕は、主張する気力が減退していきました。

 

もっと強気になれればいいのだが・・。

正直、誰も助けのいない密室で強硬策に出る勇気がなかなか湧いてこない・・。

 

僕は、ついに自分のざっくりした業種や収入額などを言ってしまいました。

僕が弱気になったというのもあるんですが、もう一つ理由の方が強いです。

つまり「自分がこれだけ低スペックな人間なんだから、持ち家なんて選択肢はないでしょ?だからお引き取りください」といおうと思ったんです。

 

 僕がそんなふうに話を持っていくと、相手の男曰はく。

「う~ん、わかりました。」

 

(よし、わかったなら早く帰れ、帰れ(-_-メ))

 

僕がホッとして、座っていた腰を浮かした瞬間、その男はこのように言い継ぎます。

 

「その話、ホントかな~。貴方、だいぶこちらのこと疑っていたみたいだから信じられないな~。保険証と収入を証明できるもの見せてくださいよ。」

 

 まだ話が続くことへの失望感と、さらに情報を求める傲慢さに僕は頭に血が上りました。

 

「おまえ、いい加減にしろ!出ていけ!警察呼ぶぞ!!」

 

まあ、普通ならもっと早い段階で叫んでいたであろうこのセリフ。僕はこれを今更ながら口にしたのです。訪問から約4時間後のこと。

巷のマニュアルでは、ここまで言えば大抵の訪問業者は帰っていきますみたいなことが書かれていますね。しかしそんなものは所詮マニュアルなのです。腕っぷしの強い若者が弱々しい僕と二人きりになったとき、事実上の支配権は完全に向こうにあります。

そんな人間はおとなしく引き下がりませんよ。

 

「あんだ、てめえ!」

「おう、呼んでみろや。やんのかゴルァ( ゚Д゚)」

 

手に持ったファイルを床ににたたきつけて、僕に近づいてきます。

目が血走っていて本気モードです。どんどん僕に近づいてくる。もはや玄関から廊下の途中まで入り込んでいます。隣には流しがあり、包丁などの凶器もあります。

 

さて、どうする?

110番をするための携帯は僕の部屋にあるバックの奥底

しかも金曜日の帰りに使用したままほったらかしで、バッテリー切れの可能性大

 

いまから部屋に入ってバックを探って、バッテリーを充電して、警察に通報して・・

それまでの間、この男がおとなしくしているわけがない。

下手したら、これを機に完全に部屋に上がり込まれて、実力行使をされる可能性が十分にある。どう考えても力で戦って勝てる相手ではない。そうなったら確実に事態は悪化する・・。

 

力が抜けていきます。

「・・わかった。話しましょう・・。」

僕はその男を部屋の手前で止めることで精一杯でした。

 

弱い。自分はなんて弱いんだろう

 

最大限の自己嫌悪の下、僕は自分の持っている保険証を相手に提示してしまいました。

 

男は、保険証に書かれている内容をメモしていきます。

それを見ていると、何か自分の人生を食いつぶされていくような、敗北感に苛まれます。意図せず自分の情報を明け渡すことがこれほどの屈辱とは・・。

 

しかし、これで相手の要求は満たしたはずだ。

少なくともこれ以上、こいつがここにいる理由はない。

 

敗北感の裏で、僕はそんなささやかな希望を抱いて自分を慰めていました。

 

しかしこれで話は終わらなかったのです

むしろ事態はさらに悪化しました。

 

・・いい加減長くなってきたので、今回はこれまでにします。

次回この続きを書きます。

 

それでは、また。