10年ぶりにセンター試験(平成30年度・国語)を解いてみた結果と感想
スポンサーリンク
こんにちは。
もうすぐセンター試験ですね。
普段、偉そうに国語のことについて云々している僕も、実践感覚を忘れてはいけないと思い、これを機に平成30年度のセンター試験問題を解いてみましたよ。もちろん制限時間内です。
一応、問題のリンクも張っておきます。
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00033249.pdf&n=h30+kokugo.pdf
採点するとき、結構緊張しますね。
受験時代を思い出しましたよ。
で、採点してみた結果は・・
172点
8割後半くらいでしたね(ちなみにこの問題の全国平均は104.68点)。
この点数が低いのか高いのかは、それぞれの判断にお任せします。
国語を偉そうに語っている奴にしては低い、ともいえるでしょう。
しかし、国語の受験分野から離れて10年のブランクが空いた人間の点数としては、頑張ったとも思えるかもしれません。
さて、各設問については、追って別記事で取り上げてみますが、実際に解いてみた感想を総論的に言うと
①丸暗記の知識はほとんど問われていない
②長文を整理して読む習慣がない人間は潰れていく
③実は就職・資格試験に近い
といったところです。
①については、配点から見ても明らかです。
本試験の正解と配点はこちら
https://www.dnc.ac.jp/albums/abm.php?f=abm00011321.pdf&n=%E5%9B%BD%E8%AA%9E.pdf
内容把握に関する問題は8点が振られているのに、漢字や語句などの知識問題は2~3点です。しかもその知識問題だって、本文の内容が分かって初めて正解にたどり着くような問題がほとんどです。やみくもに漢字の書き取り練習などをしても無意味であるというメッセージが強く出ている問題ですね。
一方、古典の単語の知識は暗記が必要ではないか、と思えるかもしれません。
でも、10年間国語を勉強していない僕でも、知識問題を間違えませんでしたよ?
もちろん古典単語の知識があるに越したことはありませんが、より大事なのは文脈から意味を推測する力と、日常の語彙力です。これだけではわかりづらいので、いずれ記事にしたいと思います。今は「丸暗記なんてあまり意味がないんだ」くらいにとらえてください。
②については、今回露骨に感じましたね。
第1問の評論文がボリュームがありしかも難しい。第2問以降の問題は平均的なレベルだったのに、初っ端の問題で出ばなをくじかれて解答のペースを乱されてしまった、なんて受験生も多かったのではないでしょうか。
第1問のような問題は、専門知識に振り回されることなく、淡々と問題文全体の構造を
把握していくという姿勢を持ったほうが混乱が少ないと思います。実はこの考えは高校入試と全く変わらないんですけどね。具体的な検討はいずれ別記事で解説します。
③については、受験生や大学生講師じゃ分からないかもしれませんね。
僕は国家試験の全国模試作成業務などをしているので、この辺の感覚はわかるつもりです。
今回の問題を解いてみたとき、「お、この問題は模試に使えそう。」みたいな出題がたくさんありました。何が言いたいかというと、受験生の立場からすると、センター試験の国語を勉強することは、将来の就職・国家試験にも役に立つということです。
さいごに、受験直前期にこんな記事を上げた理由はこのメッセージを伝えたかったからです。
今から国語の知識を詰め込まなくてもいいですよ。
そんな暇があるなら、他教科の知識整理に時間を割くか、過去問の文章を読んで長文を読む目を慣らしておいてください!
受験勉強、頑張ってくださいね。
それでは。